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防じんマスク(防塵マスク)の種類と規格の区分|DS2とRL2の違い

30秒でわかる要点

防じんマスクの区分は、DまたはRが使い捨て式か取替え式か、SまたはLが試験に使った粒子が固体か液体か、1・2・3が粒子捕集効率80.0%・95.0%・99.9%のどれを満たすかを表しています。

防じんマスクはサイズ違いで型番が変わる|9105J-DS2と9105JS-DS2

同じ製品でも、サイズが違えば型番が変わります。3MのVフレックス 防じんマスクは、レギュラーサイズが9105J-DS2、スモールサイズが9105JS-DS2です。型番の「J」の後に「S」が入るかどうかだけの違いに見えますが、別の型番として国家検定を受けています。

スモールサイズの9105JS-DS2は、区分DS2、粒子捕集効率95.0%以上、吸気抵抗50Pa以下、使用限度時間12時間、寸法125mm×135mm、20枚入りです。顔が小さい人でマスクの縁から漏れる場合は、上位区分を探すより先にサイズを見直すほうが早いことがあります。

スモールサイズの国家検定合格番号と質量は、3Mの公式資料で確認できていないため記載していません。

3M Vフレックス 防じんマスクのサイズ別型番
型番サイズ本サイトが確認できた仕様
9105J-DS2 レギュラー本サイト未確認
9105JS-DS2 スモールDS2/95.0%以上/50Pa以下/12時間

※参考:安全モール(販売店)|3M Vフレックス 9105JS-DS2 スモールサイズ 仕様表/型番とサイズ区分は3Mカタログサイトで確認(2026-09-11参照)

防じんマスクの種類は記号3つで決まる

防じんマスクの型番には、DS2やRL3といった記号が付いています。この記号は「防じんマスクの規格」(昭和63年労働省告示第19号)で決められていて、3つの情報が並んでいます。

1文字目のDとRは、マスクの構造です。Dは使い捨て式(Disposable)、Rは取替え式(Replaceable)。取替え式は面体を残してろ過材だけ交換します。

2文字目のSとLは、性能を確かめるときに使った試験粒子の種類です。Sは固体粒子、Lは液体粒子。告示では、Sの試験に塩化ナトリウム、Lの試験にフタル酸ジオクチルを使うと定められています。

末尾の数字1・2・3は、粒子捕集効率の等級です。1が80.0%以上、2が95.0%以上、3が99.9%以上。この値を「常に」満たすことが条件とされています。

つまりDS2は「使い捨て式・固体粒子の試験・捕集効率95.0%以上」、RL3は「取替え式・液体粒子の試験・捕集効率99.9%以上」を表しています。

防じんマスクの記号の読み方
位置記号意味
1文字目 D使い捨て式防じんマスク
1文字目 R取替え式防じんマスク(ろ過材を交換する)
2文字目 S固体粒子(塩化ナトリウム)で試験
2文字目 L液体粒子(フタル酸ジオクチル)で試験
数字 1粒子捕集効率 80.0%以上
数字 2粒子捕集効率 95.0%以上
数字 3粒子捕集効率 99.9%以上

※参考:厚生労働省 法令等データベース|防じんマスクの規格(昭和63年3月30日 労働省告示第19号)第6条(2026-08-27参照)

防塵マスクの捕集効率は80.0・95.0・99.9%の3段階

数字が表す粒子捕集効率は、取替え式と使い捨て式で同じ値です。RS1もDS1も80.0%以上、RS2もDS2も95.0%以上、RS3もDS3も99.9%以上。液体粒子側のRL・DLも同じ3段階です。

試験の条件も告示に書かれています。固体粒子の試験では、粒径分布の中央値が0.06〜0.1マイクロメートルの塩化ナトリウムを含む空気を、毎分85リットルの流量で通し、ろ過材に供給される塩化ナトリウムが100ミリグラムに達するまで測り続けます。

液体粒子の試験では、粒径分布の中央値が0.15〜0.25マイクロメートルのフタル酸ジオクチルのミストを、同じく毎分85リットルで通し、200ミリグラムに達するまで測ります。

「常に」という条件が付いている点が要点です。試験の開始時だけでなく、規定量の粒子を吸わせ続けた間ずっとその効率を保つことが求められます。使い始めの性能ではありません。

防じんマスクの粒子捕集効率(規格が定める下限) 区分3(RS3・DS3・RL3・DL3)は99.9%、区分2(RS2・DS2・RL2・DL2)は95%、区分1(RS1・DS1・RL1・DL1)は80% 区分3(RS3・DS3・RL3・DL3) 99.9% 区分2(RS2・DS2・RL2・DL2) 95% 区分1(RS1・DS1・RL1・DL1) 80%
防じんマスクの粒子捕集効率(規格が定める下限)
粒子捕集効率の下限(防じんマスクの規格 第6条の表)
区分取替え式使い捨て式粒子捕集効率
固体粒子・1 RS1DS180.0%以上
固体粒子・2 RS2DS295.0%以上
固体粒子・3 RS3DS399.9%以上
液体粒子・1 RL1DL180.0%以上
液体粒子・2 RL2DL295.0%以上
液体粒子・3 RL3DL399.9%以上

※参考:厚生労働省 法令等データベース|防じんマスクの規格(昭和63年3月30日 労働省告示第19号)第6条(2026-08-27参照)

DS2とDL2の違いは捕集効率ではなく試験粒子

「DS2とDL2はどちらが上か」という問いには、上下がないというのが答えです。どちらも粒子捕集効率95.0%以上で同じです。違うのは、その95.0%を何の粒子で確かめたかです。

S区分は固体粒子(塩化ナトリウム)で試験しています。L区分は液体粒子(フタル酸ジオクチル)で試験しています。L区分は油のミストを吸わせても効率が落ちないことを確かめている、という意味になります。

これが効くのはオイルミストのある作業です。切削油、離型剤、塗装のミストが出る現場でS区分を使うと、捕集効率が落ちても吸気抵抗が上がらないため、息苦しさで気づけません。厚生労働省の通達も「オイルミストを捕集した場合は、固体粒子の場合とは異なり、ほとんど吸気抵抗上昇がない」としています。

逆に、油の出ない粉じん作業でL区分を使うことに問題はありません。L区分はS区分の条件も満たすため、迷ったらL区分を選んでおくと外しません。ただし価格は上がります。

※参考:現場装備|防じんマスクの交換時期(オイルミストでは吸気抵抗が上がらない)(2026-08参照)

防じんマスクは区分が上がるほど息苦しくなる

捕集効率が高いほど良い、とはなりません。規格は吸気抵抗の上限も区分ごとに定めていて、数字が大きい区分ほど上限が高く設定されています。上限が高いということは、それだけ息が通りにくい製品まで認められるという意味です。

使い捨て式では、DS1・DL1が60パスカル以下、DS2・DL2が70パスカル以下、DS3・DL3が150パスカル以下です。区分1と区分3では2倍以上の開きがあります。

排気弁のないものはさらに条件が厳しく、DS1・DL1が45パスカル以下、DS2・DL2が50パスカル以下、DS3・DL3が100パスカル以下です。排気弁がないぶん、ろ過材そのものを通りやすくしておく必要があるためです。

取替え式では、RS1・RL1が70パスカル以下、RS2・RL2が80パスカル以下、RS3・RL3が160パスカル以下。吸気補助具付きは160パスカル以下です。

長時間つけたままにする作業でDS3を選ぶと、必要以上に息苦しくなることがあります。必要な区分を満たしたうえで、低いほうを選ぶという順序になります。

使い捨て式防じんマスクの吸気抵抗の上限(規格値) DS3・DL3は150Pa、DS3・DL3(排気弁なし)は100Pa、DS2・DL2は70Pa、DS1・DL1は60Pa、DS2・DL2(排気弁なし)は50Pa、DS1・DL1(排気弁なし)は45Pa DS3・DL3 150Pa DS3・DL3(排気弁なし) 100Pa DS2・DL2 70Pa DS1・DL1 60Pa DS2・DL2(排気弁なし) 50Pa DS1・DL1(排気弁なし) 45Pa
使い捨て式防じんマスクの吸気抵抗の上限(規格値)
吸気抵抗の上限(防じんマスクの規格 第6条の表)
種類区分吸気抵抗の上限
取替え式 RS1・RL170パスカル以下
取替え式 RS2・RL280パスカル以下
取替え式 RS3・RL3160パスカル以下
取替え式 吸気補助具付き160パスカル以下
使い捨て式 DS1・DL160パスカル以下(排気弁なしは45以下)
使い捨て式 DS2・DL270パスカル以下(排気弁なしは50以下)
使い捨て式 DS3・DL3150パスカル以下(排気弁なしは100以下)

※参考:厚生労働省 法令等データベース|防じんマスクの規格(昭和63年3月30日 労働省告示第19号)第6条(2026-08-27参照)

防塵マスクの種類を選ぶ順番

区分の意味が分かると、選ぶ順番が決まります。まず扱う粉じんに油のミストが混ざるかどうかでSかLかを決め、次に法令や作業環境が要求する捕集効率で1・2・3を決め、最後に使い捨て式か取替え式かを決めます。

使い捨て式と取替え式の分かれ目は、使う頻度と1回あたりの時間です。毎日長時間使うなら取替え式のほうがろ過材だけの交換で済み、面体は顔に合ったものを使い続けられます。たまにしか使わないなら使い捨て式のほうが管理が簡単です。

面体を使う場合はフィットテストが要ります。厚生労働省の通達は、金属アーク溶接等作業を行う作業場所と第三管理区分場所では1年以内ごとに1回の実施を義務づけ、それ以外でもリスク低減措置として使わせる事業場は同じ頻度で行うこととしています。顔に合っていない面体は、区分がいくら高くても性能が出ません。

本サイトの防じんマスクのページでは、区分・排気弁の有無・使用限度時間・重量を採点項目にして用途別に順位を出しています。掲載しているのはいずれもDS2の使い捨て式です。

※参考:現場装備|防じんマスク(防塵マスク)の選び方とランキング(2026-08参照)

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3M 防じんマスク 8805-DS2

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FAQ

よくあるご質問

9105JS-DS2と9105J-DS2は何が違いますか?

サイズです。9105J-DS2がレギュラーサイズ、9105JS-DS2がスモールサイズで、どちらも3M Vフレックスの使い捨て式防じんマスク、区分はDS2です。9105JS-DS2は粒子捕集効率95.0%以上、吸気抵抗50Pa以下、使用限度時間12時間、寸法125mm×135mmです。

防じんマスクのDS2とはどういう意味ですか?

Dが使い捨て式、Sが固体粒子(塩化ナトリウム)での試験、2が粒子捕集効率95.0%以上を表します。防じんマスクの規格(昭和63年労働省告示第19号)で決められた区分です。

防じんマスクのSとLの違いは何ですか?

性能を確かめるときの試験粒子の違いです。Sは固体粒子の塩化ナトリウム、Lは液体粒子のフタル酸ジオクチルで試験しています。油のミストが出る作業ではS区分は使えません。

防塵マスクの種類は数字が大きいほど良いのですか?

捕集効率は上がりますが、そのぶん息苦しくなります。規格の吸気抵抗の上限は、使い捨て式でDS1が60パスカル、DS2が70パスカル、DS3が150パスカル以下です。必要な区分を満たしたうえで低いほうを選ぶ順序になります。

防じんマスクの取替え式と使い捨て式はどちらを選べばいいですか?

使う頻度と1回あたりの時間で決まります。毎日長時間使うならろ過材だけ交換できる取替え式、たまにしか使わないなら管理が簡単な使い捨て式が向きます。捕集効率の区分は両方に同じ3段階があります。

防じんマスクの排気弁があるものとないものは何が違いますか?

規格の吸気抵抗の上限が違います。排気弁のないものは条件が厳しく、DS2・DL2で50パスカル以下(排気弁ありは70パスカル以下)です。排気弁がないぶん、ろ過材そのものを通りやすくしておく必要があるためです。

防塵マスクの捕集効率95%は何を意味しますか?

規定の試験粒子を規定量吸わせ続けた間、常に95.0%以上を捕集することを意味します。固体粒子の試験では粒径0.06〜0.1マイクロメートルの塩化ナトリウムを毎分85リットルで通し、100ミリグラムに達するまで測定します。使い始めだけの性能ではありません。

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REF

参考文献

最終更新:2026-09-23